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随筆文の歩き方

こんにちは!

お助け中学入試国語 ゆりです。

 

「随筆文」の構成をつかもう!

今回は、随筆文の読解方法をご説明いたします。

物語文や説明文と比べると、小学生が圧倒的に目にすることの少ないのがこの随筆文。
テキストやテストで与えられた随筆文を、以下の方法でしっかりと読解して、経験を積んでいただければと思います。

 

さて、随筆文の「随」とはどういう意味の漢字でしょうか?
漢字を覚えるときは、形だけでなくその意味も覚えよう!とはよくする指導なのですが、「随」はなかなか難しいですね。


訓読みをしてみるとよくわかります。
「随って」と書きます。
「したがって」という読み方です。


つまり、随筆文とは「筆に随って書いた文章」ということになります。


となると、徒然草の「心にうつりゆくよしなしごとを…」よろしく、作者の好き勝手に書いた文章ということになり、一貫した読解がしにくいと思われるかもしれません。

 

確かに随筆文にはそういう側面があるのですが、中学入試で出題される随筆文は、構成のしっかりしたものが多いです。

 

随筆には二種類がある!

知っておくべきことは…
随筆文は「物語的随筆」と「論説的随筆」に分かれるということ!

随筆の設問は、これを知っていると非常に取り組みやすくなります。
なぜなら、それまで数多く取り組んできた物語文や説明・論説文の解き方とほぼ同じアプローチが使えるからです。

 

物語的随筆の場合

物語的随筆は、主人公が作者であり、現実にあった話になるだけ。読解の中心は「人物の心情」理解になります。

「時・場所・登場人物・出来事」をつかみ、「人物がどのような心情を持っているか」を理解し、「作者が伝えたい主題」にたどり着く。

物語文と全く同じアプローチで読解しましょう。

 

論説的随筆の場合

論説的随筆も、具体的体験を元に、社会に対する意見を作者が書いているだけ。読解の中心は「結論としての意見と、そこに至るまでの理由・具体的説明」理解になります。
随筆だからといって構える必要は全くないのです。

論説文と全く同じアプローチで読解しましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか?

物語的・論説的という違いはあるにせよ、これまでの読解アプローチが使えるのは安心ですね。ただし、どちらの随筆も、大きな流れとして「具体的体験→心情や意見」となっていることには注意しましょう。


どのような体験が、読解の中心となる心情や意見につながっているか。
その理解こそが随筆文読解のポイントとなります

 

作者独特の言い回しや比喩表現が多いことがあるため、小学生が読解するのはなかなか難しいこともある随筆文ですが、ぜひお子様に大人の世界を楽しんでいただきたいと思います!

 

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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり