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国語の宿題のやり方って?part4「親の関わり方・音読」

こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。

 

なぜ音読をするの?

よくご質問をいただくのが「宿題は、どこまで親がついてやるべきか?」というものです。


当然、その子の学習レベルや自己管理のレベルによるため、一概にこうすべき!ということは述べにくいのですが…。


しかし、理想の関わり方はあります。
三回に分けて、お話ししていきます。

 

まずは「音読」について!
塾や指導者によって変わるのですが、だいたい四年生ごろまでは全員に宿題として課されることが多く、五年生以降は国語が苦手な子にだけ課されることが多いようですね。


学校では、必ず毎日課題にされる先生もいらっしゃるようです。


では、なぜ音読が宿題にされるのでしょうか?


宿題を出す立場の我々国語講師は、音読によりどのような効果を狙っているのでしょうか?

 

音読の種類

音読には「子音読」と「親音読」の二つのやり方があります。


以下、これらの二つの方法について具体的にお話していきます。

 

「子音読」の効用

「子音読」の効用は「お子様がどの言葉を知らないか」を発見できるところにあります。


例えば「アンジオテンシノーゲン」と、声に出して読んでみて下さい。
これは、血圧を上げる効果がある物質らしいのですが、初めてご覧になった方も多いのではないでしょうか。
(私もです…。)


ゆっくりになったり、つまったり、間違えて読んだりしませんでしたか?
変なイントネーションになったり、棒読みになったりしませんでしたか?


音読しているお子様がこのような読み方になっている部分は、その言葉を知らなかったり、肉体化できていなかったりする言葉なのです。


「子音読」により発見できた、知らない言葉。


ぜひ、一緒に辞書を引いたり、保護者の方の言葉で例を出して説明したりしていただきたいのです。


そうすることで、その言葉が「使える言葉」へと変化します。
使える言葉が増えれば、文章は読みやすくなりますし、分かりやすくなりますし、楽しくなってきます。


さらに、音読をすることによって、それらの言葉を、目から受け入れ、脳へと情報を移動させ、さらに発音してアウトプットし、またそれを自らの耳からインプットし直すことができます。


かつての寺子屋で行われていた「素読」。意味もわからないままに四書五経などを音読しつづける学習方法ですが、脳を活性化させるためには非常に効果的な学習方法であることが明らかになっています。


学校の宿題と合わせて、ぜひ塾の国語の文章も音読させてあげてくださいね!

 
「親音読」の効用

次に「親音読」です。
お子様が小さい時は、よく絵本の読み聞かせをされたのではないでしょうか。


しかし、お子様が文字を覚えられてからは「もう一人で読みなさい!」とばかり、読み聞かせを終了したということをよく伺います。


しかし、言葉の世界とは、文字だけに限定したものではありません。
それどころか、我々が言葉を獲得した時は、まずは「声」からだったはずなのです。


しかし、学習が高度になるにつれ、声により学習することが少なくなる。
これは、論理に反していると思うのです。


黙読だけで来た子は、どうしても自分に都合の良い読み方をします。
わかるところだけを拾って読むやり方ですね。


それでは、未知の内容については知れないままになります。
テストの際の黙読のペースも、早すぎたり、遅すぎたりといった状況が生まれ、問題を解くときの障害になります。


そこで、保護者の方に音読をしていただき、お子様には文字を目で追っていただく練習をしていただきたいのです。


これにより、内容が分かりにくいところも強制的に耳から情報が入りますし、読み進める時の理想のペースが身につきます。


実は、文章のレベルが上がり、抽象的な内容が増えた高学年にこそ「親音読」は効果的なのですね。

 

おわりに

お子様の他の習い事や、保護者の方の家事・お仕事との兼ね合いもあり、なかなか難しいかもしれませんが、ぜひお子様と豊かな言葉の時間をお過ごしいただければと思います!

 

次回は、中学年までの親の関わりについてお話ししたいと思います。

お楽しみに!

 

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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり