ゆりのお助け中学入試国語!

「勉強のしようがない」と言われがちな国語。そんな国語のお悩みを、全て解決!

文章理解の段階 序論

こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。

文章構成を理解しよう!

しばらく「国語力の高い子の家庭にある共通点」をお話ししてきました。
どの項目も大切なことなのですが、これはスポーツ選手でいうところの筋トレのようなものです。
基礎体力作りですから、点数を上げることに直結するわけではありません。
今回からは、意識することで得点アップにつながるコツをお話ししていきたいと思います。

文章理解のプロセスとは?

まずは「文章理解の段階」です。
文章読解において最も大切であるにも関わらず、見過ごされがちな点です。
我々は、日々たくさんの言葉に囲まれています。
読書・新聞・ニュース・インターネット上の記事や書き込み・ブログ・会話…。
日本語を母語とする我々は、なんとなくそれらを理解して生きています。
しかし、そもそも我々はなぜそれらを理解できるのでしょうか?
また、どのようなプロセスで理解できるのでしょうか?

この文章理解の段階を、私は六つに分類しました。

①まずは、一語を理解する段階。
「母は」の意味をつかみ「私に」を把握し「注意した」の内容がわかる。

②次に、一文を理解する段階。
「母は注意した」という主語と述語の関係をつかみ、「私に」という修飾語の意味するところがわかる。

③続いて、文と文のつながりを理解する段階。「母は私に注意した。なぜなら、私がわがままを言ったからだ」のように、関係性がわかる。

④さらに、段落や場面を理解する段階。
物語であれば、場面ごとに「いつ・どこで・だれが・どうした」を把握し、主要な心情の流れをつかむ。論説文であれば、段落ごとの要点がわかる。

⑤加えて、段落と段落・場面と場面の関係を理解する段階。
物語文であれば、現在→回想や場所の変化などをつかむ。論説文であれば具体例とまとめの関係であったり、理由と結果だったりをつかむ。

⑥最後に、文章全体を理解する段階。
物語文であれば、主題(テーマ)をつかむ。論説文であれば、要旨(まとめや主張)をつかむ。

ふだんの生活で文章を読むとき、意識することはありませんが、我々がこの①〜⑥の順を追って理解を進めていることは間違いないのです。

ですから、国語の基本はまずは①の段階のレベルをあげることなのです。
つまり、漢字を覚え、語彙を増やすことですね。
英語を学習するときも、我々はたくさんの単語と格闘してきたはずです。
国語も同様なのですが、国語は母語を使用するため、ついそれを忘れがちなのですね。

なぜ文章理解の段階を知るべきか?

そして、テストで用意される「国語の問題」は、全てこの①〜⑥のいずれかの理解を問うものなのです。
ですから、お子様が「目の前にある問題がどの段階の理解を問うているものなのか」をつかむことができれば、何を書けば良いのかも理解しやすくなるのです。

実は、国語の講師の中でも、このことを体験的には理解していても、指導に落とし込めていない人もいるのです。

次回からは、この①〜⑥の段階について、どのような形で出題されるのかと、どういう対策をすれば良いのかについてお話をしていきます。
お楽しみに!

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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり