ゆりのお助け中学入試国語!

「勉強のしようがない」と言われがちな国語。そんな国語のお悩みを、全て解決!

文章理解の段階part1

こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。
今回からは「文章理解の段階」について、各段階ごとに具体例を用いながら、どのような出題がされ、どういう対策をすれば良いかについてお話しいたします。

一語を理解しよう!

まず第一回目は「一語を理解する段階」です。
「母は」の意味をつかみ「私に」を把握し「注意した」の内容がわかる。
少し難しいですが「意味がわかる最小の範囲」である文節を理解するということです。

当然、一つ一つの言葉がつながっていった先に文章ができるわけです。
一つ一つの言葉の意味がわかっていないと、全体の理解が生まれるはずがありませんね。
この「一語を理解する段階」に関する出題は、大きく分けると2点です。
それぞれ、詳しく見てみましょう!

漢字の読み書き

まずは「漢字の読み書き」です。
例えば、「シンライを失う」のカタカナを漢字に直せといったパターンですね。
以前の記事で書いたように、まずは漢字一字を正確に書けるようになりましょう。その際に、部首と漢字の意味の関係を考えながら覚えると効果的です。これは、学校の漢字練習でも鍛えることができますね。
塾の休憩時間に、学校の漢字の宿題をやっている子の姿をときどき見かけます。
隙間時間を使っているのは賢いのですが、見ていると「単に機械的に書き写している」だけの子がなんと多いことか…。
「賢い漢字の覚え方」をしてくれればいいのにな…長期的に見て、もっとかしこくなるのにな…と歯がゆくなります。
masa2001to2002.hatenablog.com
masa2001to2002.hatenablog.com
上記の過去記事を参考になさってくださいね!

熟語の学習

次に、熟語の学習をしましょう。塾にお通いであれば、漢字の学習テキストがあると思いますので、そちらを確実に頭に入れましょう。旺文社の「でる順」も効果的です。SAPIXの「漢字の要」も非常にハイレベルな教材です。
練習をするときは、単に機械的に写すのではなく、熟語の意味と漢字一字の意味のつながりに注目するとよいです。
「雑談」だと、「雑」とは「とりとめもない」、「談」は「懇談・面談」のように「話をする」の意味で…などと考えるということです。
ただし、例外があります。
「タイセイ」のように、同音異義語や同訓異字が多い場合(体制・態勢・体勢・大勢・大成…)は、一語だけでは意味を決定できないので、文節のつながりの理解が必要です
入試で問われるものはそれほど多くないので、全て頭に入れたいところです。

言葉の意味

次に「言葉の意味」です。
「あどけない表情」とはどのような表情か、のように問われる場合ですね。
記述形式で語の意味を書く場合もあれば、「〜という語を使って文を作りなさい」という場合もあります。
特に、昔から日本で使用されている「和語」を多く覚えましょう。
「和語」をどれだけ知っているかを計る、よい例があります。
それは「〇っ〇り」です!
「あっさり・すっきり・こってり・しっかり・ずっぽり・のっそり…」のような表現を、お子様がどれだけ知っているか、挙げさせてみましょう。
30個以上思いつくお子様は、かなりの語彙力があると言えますよ!

今年の東大寺学園は「降って湧いた」を別の表現に記述形式で言い換えさせました。
特に多いのが、語の意味を記号で選択させる問題です。
こちらは、語そのものの辞書的な意味を聞くこともあれば、本文中で特殊な使い方をされているときに、その意味を答えさせる場合もあり、注意が必要です。
対策としては、アーバン社の「難語2000」が非常に効果的なテキストです。
時間のない六年生であれば、ポケット版の「難語600」もあります。

おわりに

どの項目も、読書好きで、たくさんの言葉を自然と仕入れてきた子であれば、それほど力を入れて学習しなくても良いかもしれません。
そうでない子も、まだ比較的時間のある三・四年生の段階で、しっかりと語彙を仕入れてくれている子は、五年生以降の伸びが違います。
塾で行われる模試の国語の偏差値が50を切る場合で、国語の成績を上げたいときは、まずは語彙力の強化が必須だとお考えください。
これは、五・六年生でも遅くはありません。
丈夫で大きい建物を造るためにはそれなりの基礎工事が必要であると考え、焦らずに取り組んでみてくださいね。

次回は、文章理解の第二段階である「一文を理解する段階」です。
お楽しみに!

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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり