ゆりのお助け中学入試国語!

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国語力が高い子の家庭には共通点があった!part6「大人の体験をさせる」

こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。

この一週間は「国語力が高い子の家庭にある共通点」をお話ししてきました。
今日と明日で一応の最終回となります。
日々の指導の中で、また気がついたことがありましたら、報告させていただきますね。

大人の体験とは?

さて、今回は「大人の体験をさせる」と題しました。
国語の読解問題で使用される素材文は、小学生の体験のレベルを超えているものがほとんどです。
そもそも主人公が大人のもの。
「妻との不仲」などが描かれたものだと、小学生にはなんのことやらさっぱりです。
主人公が小学生でも、戦時中の話や、孤児院の話などになると、生活から遠すぎるため、そこで描かれる心情描写の理解も難しくなります。
最難関の男子校である甲陽学院中では、主人公が思春期の女の子である文章をかつて出題し、同級生への恋心の芽生えを読解させました。
小学六年生の男の子たちには、天にそびえるが如き高すぎるハードルですね。

このような物語文の主題だけでなく、論説文においても、経済や哲学の分野からの出題もあり、一般的な小学生の国語力では太刀打ちできないものが多いのです。

大人の体験が国語に結び付く!

そんな中、驚くほどの高得点を取る子の特徴と習慣とは…?
まずは、耳年増な女の子。
お兄さんやお姉さんがいたり、大人のマンガなどを読んでいたりで、ひと世代上の知識を持っている子などです。
さらに、映画が好きな子。
アニメ映画だけでなく、大人向けの恋愛映画や青春映画に手を出している子などですね。
あと、単純に生活の中で大人と触れ合う機会の多い子。
地域のおじいちゃんやおばあちゃんと話をすることが多く、様々な人生を疑似体験している感じです。こういう子は、言葉の数も多いです。

まとめてみて思うのは、単に紙の上で勉強だけしているというより、違う世代の人との人間関係の中で、悩み、考えながら過ごしてきた子は、懐の深い国語力を持っている傾向にあるということです。
こういう子は、勉強を始めたばかりは文字を追うことに慣れていなくて、結果が出にくくても、集中的に文章を読む練習を少し積めば、爆発的に得点してきます。

あとは、お父さんやお母さんが読書好きで、本棚が充実していて、子どもも小さい時からわからないなりに大人向けの本を手にしていたような場合ですね。この場合は、わからないことをわからないなりに想像して話を理解する、想像力(妄想力?)の豊かなことが多いです。

まとめ

いかがでしょうか?
しかし、身の回りに大人の多い環境とは、現代では難しいですね。
そこで、例えば大人向けの重厚なテーマを扱った映画を一緒に鑑賞し、感想を語り合ったり、文学名作全集やちくまプリマー新書などを一緒に読みあったりすることで、精神的な成長を加速させることができると思いますよ。
大人向けのマンガなどをしれっと置いておくのも手です。
露骨な性的描写があるものも多いので、その辺りは厳選していただきながら…。
お子様との「大人な対話」楽しんでいただければと思います!

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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり