ゆりのお助け中学入試国語!

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文章理解の段階part4

こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。

場面・段落を理解しよう!

だんだんと理解の幅が広がってきました。
ここが理解できると、文章を読むことが一気に楽しくなります。
これまでの学習を花開かせる部分ですので、わくわくしながらお子様と向き合っていただければと思います。

さて、今回は「場面・段落の理解」です。

文章というのは、最初から最後までずっと同じ話題のままで進むわけではありません。
ある程度の意味のひとかたまりが組み合わさり、結末や結論へと進んでいくものです。
今回はその「ひとかたまり」をつかむ段階です。

物語文の場合

まずは物語文。
「いつ・どこで・だれが・どうした」の四点を整理できるかどうかがポイントです。これら四点をまとめて「場面」といいます。
小学生の生活から離れれば離れるほど理解しにくくなるので、この四点を整理しながら読むことが大切です。
例えば、江戸時代〜昭和初期の話や外国の話だと、一気に読みにくくなります。
また、登場人物が青年以上の場合も想像しにくいようです。
登場人物の性別がその子と違う場合も要注意!男の子は女の子の、女の子は男の子の気持ちがわかりにくいものです。
さらに、必ずと言っていいほど問題にされるのが「主人公の心情」です。
まずはその文章の主人公をつかみ、どのような理由でどのような心情になっているかを整理するようにしましょう。
「セリフ・表情・動作」などには色濃く心情が表れます。苦手な子はこれを見つけられないのです。
まずは保護者の方に見つけていただき、それをお子様と一緒に確認していただくのが近道かと思います。

説明文・論説文の場合

次に、説明文・論説文です。
こちらは、各段落の要点をとらえる練習をしましょう。
要点とは「その段落で最も重要な語句」のことです。便宜上、その語句が入った一文全体を要点とすることもあります。
要点がとらえられない子は、どこが大切でどこが大切ではないかが一読してつかめないため、読解に時間がかかりがちです。
結果、答えのある場所がわからず、しかも問題を解く時間も無くなり、点数が低くなるのですね。
要点の見つけ方は…
・各段落の初めや終わり
・「〜が必要だ・〜すべき・〜のだ」のような意見文
・抽象的な文
・「つまり」や「このように」の後のまとめ文
・文章全体の話題に直接触れている文
・「しかし」などの逆接の接続詞の後の文
などが挙げられます。

「温暖化や大気汚染・水質汚染などが地球全体で大きな問題となっている。つまり、われわれは自然破壊を身近な問題としてとらえるべきなのだ」
という段落があれば、「つまり」以降が要点ということになります。

要点が押さえられれば「正確に素早く読む」ことが可能になります。
正確とは、大事な部分を落とさずに読むことです。
素早く読むとは、文章全体を理解するときに必要な部分を見抜き、そうでないところには時間をかけず読み進められるということです。

おわりに

これらの読み方ができる子は、驚くほど正確に、しかも素早く問題を解き終えます。
一読した時点で、答のある場所がだいたいわかっているのですから、当然と言えば当然ですね。
「文と文の前後関係」までが理解できた子は、この段階はすっとクリアできます。
ですから、まずは焦らずに、これまでの段階が確実に理解できている状態にしていきましょう!

次回は「段落と段落・場面と場面の関係を理解する段階」です。
お楽しみに!


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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり