賢い漢字の覚え方part2
こんにちは!
お助け中学入試国語 ゆりです。
賢い漢字の覚え方って?
前回に引き続き「漢字の覚え方」についてです。
さて、みなさんは「あんこう」という漢字を書けますか?
お鍋の季節に嬉しい、あのグロテスクなやつの名前です。
魚屋さんや居酒屋さんなどで見かけたことはあるかも…しれませんので、記憶の引き出しを探してみて下さい。
この漢字を覚えるにはコツがあります。
また、このコツを知っていると、四年生以降の漢字学習にすさまじい差が生まれますので、ぜひ知っておいていただきたい内容なのです。
前回の記事の通り、漢字には「部首」があります。
部首とは、基本的にはその漢字の意味を司る部分です。
きへんなら木に関係する字。
うかんむりなら家に関係する字。
さんずいなら水に関係する字。
…では、「あんこう」の部首は?
当然「さかなへん」になりそうですよね。
ここで「魚◯ 魚◯」という形になりそうだという予測ができました。
では、右側の「つくり」にあたる部分は?
漢字の成り立ちとは?
その解説の前に、漢字の成り立ちについて少し解説を!
漢字の成り立ちで知っておくと便利な、四つの方法があります。
その①「象形文字」
まずは「象形文字」。
これは、形をそのまま単純化して字で表現したものです。「魚」や「日」などがこれにあたります。
その②「指事文字」
次に「指事文字」。
これは、形で表しにくいものを関連づけて字で表現したものです。漢数字の「一」や「上」などです。
その③「会意文字」
さらに「会意文字」。
「意味が会う」という字のごとく、漢字を意味と意味に分割できるものです。「林」や「炎」、「男」などです。
その④「形声文字」
そして最後に「形声文字」です。
これは、漢字を「音の部分」と「例えば「花」の部首は「くさかんむり」です。植物に関係するからです。これが「意味の部分」にあたります。
つまり、形声文字とは、意味の部分と意味の部分に分割できるものです。
「花」とは「カ」という音読みを持ちます。くさかんむりを除いた部分である「化」も「カ」という音読みを持ちます。これが「音の部分」にあたります。
このように、「意味と読み」の部品が合わさってできる漢字を「形声文字」というのです。
「あんこう」の答え合わせを!
さて「あんこう」という漢字。
これが、最後の方法である「形声文字」なのです。
つまり「魚◯ 魚◯」に「あん」という読み方をする漢字と「こう」という読み方をする漢字を代入すれば完成するのです。
答えは「鮟鱇」となるのです。
…この成り立ちを覚えておくと、非常に応用が利く子になります。
前回も挙げた例を使うと…
「持」は「てへん」と「寺(ジ)」が合わさってできているから「ジ」という読み方をするはずだ。ということは「保持」の読み方は「ホジ」となるはずだ。
といった具合ですね。
このシステムのおかげで、たとえ未習漢字であっても、我々は読み方がわかるのです。
「祖」「徂」「阻」「疽」「沮」「粗」「組」「俎」…。
なんと読むかおわかりですか?
そう、「ソ」と読めてしまうのですね。
「組織」も「組閣」も間違えずに読めてしまうのですね。
まとめ
いかがでしょうか?
このような「論理的な漢字学習の方法」は、お子様お一人でできるものではありません。
小学生の子どもは、まだまだ論理的では無いもの。
漢字学習の際、少しずつこの論理を聞くことにより、だんだんとそのシステムが理解できるようになるのです。
漢字が苦手なお子様には、だまされたと思って、1ヶ月ほどこのやり方で漢字学習を一緒にしてみて下さい。
絶大な効果が得られますよ!
最後にもう一問。
「ラーメン・うどん・スパゲティ…」共通するのは「めん料理!」
「めん」という漢字の仕組みを、お子様と考えてみて下さいね。
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皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。
お助け中学入試国語 ゆり