ゆりのお助け中学入試国語!

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中学入試国語の出題傾向が知りたい!

こんにちは!

お助け中学入試国語 ゆりです。

 

中学入試国語の出題内容とは?

先日のブログ「敵を知り」にて、中学入試では小学生のレベルを超えた出題がされると書きました。
今回は、その辺りをもう少し具体的に掘り下げたいと思います。 

 

さて、当然なのですが、人生で中学入試をする機会は一回だけ!
受験生は、全員が小学6年生の男子女子たちです。
ですから、基本的には文科省が出している「学習指導要領」からはみ出た出題はされません。


私学とはいえ、義務教育の課程を無視するわけにはいきませんから、当然ですね。
出題されるのは…
・物語文
・説明文
・論説文

・随筆文
・詩
・短歌
・俳句
・漢字の読み書き
・慣用句や四字熟語などの言語事項
・敬語や助動詞などの文法事項
などです。

 

小学生レベルを超える小学生!?

では、国語において小学生のレベルを超えた出題とは?

具体的な例を挙げながら見ていきましょう!

 

漢字の読み書き

まずは、漢字です。とはいえ、学年配当漢字の1026字以外のものが出題されることはほとんどありません。ご安心を!
時々「攻める」などの出題もありますが、これは例外ですね。
例外とはいえ出題があるのだからといって学年配当漢字以外にまで学習を広げるのは、コストパフォーマンスが良くありません。
まずは学年配当漢字1026字を正しく書けるようにすることが基本です。


漢字の読み書きは、熟語で出題されることが多いのですが、そこが難度を上げるポイントなのですね。


例えば、東大寺学園では…
・あの人はすぐ上司にチュウシンするから気をつけた方がいいよ。
奈良帝塚山では…
・図書館の本をタイシュツする。

(答えは一番下!)
といったように、小学生の学習漢字を使いながらも、小学生の生活では出てきにくい熟語の出題があります。

 

文章読解

また、文章読解でも、本来小学生を対象としていないだろう作品からの出題がほとんどです。


例えば、東大寺学園の過去5年間の出題を紐解くと…
鴻巣友季子『翻訳教室 はじめの一歩』
苫野一徳『勉強するのはなんのため?』
河野哲也『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』
加賀野秀一『日本語を叱る!』
成毛眞『情報の「捨て方」知的財産、私の方法』
奥田英朗『夏のアルバム』
朝井リョウ『世界地図の下書き』
江森葉子『ぐいん ーきよ、十三才の秋』
福田隆浩『幽霊魚』
今井福子『藍い夏』
など、小学生にはなかなかに手強いラインナップとなっています。 

 

中学入試では、子どもの成熟度が問われると言われるのも、この辺りに理由がありそうです。

お子様に、いかにして大人の世界を体験させるか。
社会の様々なことに注目させるか。


基本的な勉強の作法に加え、そのような「大人の目線」を小さい頃から体験させることが、中学入試を乗り切る一つのカギではないか…と思います。

 

漢字の答え!

チュウシン→注進

タイシュツ→帯出

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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otasukekokugo@gmail.com
 
皆様とお子様が、笑顔で中学入試を迎えられますように。

お助け中学入試国語 ゆり